街中を走っているバス。これから需要が高まる公共交通機関です。
最近では人手不足による過労などでバスの事故や問題があり、世間的にバスの運転手というのはきついというイメージが言われています。
実際のところは仕事なのできつい面もあるのですが、悪いことを言う世間のイメージだけを鵜呑みにするのはよくありません。もちろんいいところはたくさんあります。
今回はバス運転手のいいところについて、現役のバス運転手である筆者が働くなかでバス運転手のいいところについて10個まとめてみました。
バス運転手のいいところを10個まとめ!
ここからバス運転手のいいところについて10個まとめてみました。
バスの運転手に転職を考えている際は参考にしてみてください!
いいところ1:ノルマがない
いいところの1つ目はノルマがないことです。
営業や販売のお仕事では、仕事に関してノルマや成果が求められます。ノルマを達成しなければいけないプレッシャーやストレスもあり多くの方が悩んでいます。
バスの運転手にもストレスや悩みはありますが、営業に関するノルマはありません。ノルマは1日に与えられたダイヤです。基本的にはそのダイヤを走ればOKです。
でも、回数券やカード販売のノルマがあるのでは?と思われがちですが、ありません。ノルマに関して余計なことを考えなくて済むので、ノルマのプレッシャーに怯える必要はありません。
いいところ2:一日完結型の仕事である
いいところの2つ目は一日完結型の仕事であることです。
バスの運転手の仕事は目的地までお客様を送り届けること。
自宅まで仕事を持ち帰ったり、このような残業はありません。一日の決まった仕事をこなせばOKです。
そのため、仕事とプライベートのメリハリは付きやすいですし、翌日も新たな気持で仕事に取り組めます。
ただし例外として、貸切バスのお仕事では道や配車の場所、目的地の状況などを予め予習しておく必要があります。こちらに関しても先輩や営業所などで詳しく教えてくれますし、特に心配する必要はないと思います。
いいところ3:人間関係の煩わしさがない
いいところの3つ目は人間関係の煩わしさがないことです。
バスの運転手の勤務はほぼ1人です。うるさい上司や足を引っ張る同僚も部下も居ません。
もし人間関係が苦手だとしても上司と顔を合わせるのは、出勤と退社の時だけです。同僚に関しても極力会わなければいいだけです。(人によってダイヤが違うため、会おうと思って会うのは難しいです笑)
基本的に一人でお仕事を行うため、人間関係が煩わしいと思っている方はおすすめの職業です。
いいところ4:収入が安定する
いいところの4つ目は収入が安定することです。
路線バスは公共事業ですし、災害などよほどのことがない限り、毎日運行しています。許可を得て運行しているので必ず運行しなければなりませんし、毎日走らせるためには運転手も必要です。
そのため、常に一定量のお仕事があり、収入については安定します。
また、福利厚生もそれなりによく、ボーナスも出て退職金も出ます。
高齢化が進むこれからは公共交通機関であるバスの需要が非常に高まると予想されます。どうしてもバスに頼らなければ行けない高齢者が増える状況の中、バスは社会から必要とされています。そのため仕事としても安定していて、安定して仕事をしたい方はおすすめです。
いいところ5:好きなことが仕事にできる
いいところの5つ目は好きなことが仕事にできることです。
バスの運転手は、トラックやタクシーなどのドライバー同様に「車の運転が好き」という人がなる仕事です。勤務時間の大半が車の運転になるので、運転が苦手、嫌いという方はまず運転手にはなりませんね。
逆に言ってみれば、車の運転が好きな人、苦痛に感じない人からすれば、運転をずっとしていれば仕事として成立するのですから、これほど恵まれていることはありません。
好きなこと、苦痛ではないことを仕事にしているので、嫌なことを無理やりやらされていることのストレスは他の職業よりも少ないように思います。
いいところ6:有給が気兼ねなく取れる
いいところの6つ目は有給が気兼ねなく取れることです。
バスの運転手の勤務はシフト制であり、土日も関係なくお仕事になります。もし家族の予定が土日にあった場合、有給休暇を取ることができます。
有給休暇を取るときに何か言われるのでは?と思われるかもしれませんが、特に何も言われません。(元々休みが少ないので有給で休みを取らせるという考えなのでしょうか..)
法律で会社は年5日以上の有給休暇をとらせることが決まりましたので、有給のとりやすさについては今後も取りやすくなると思います。
いいところ7:遅れてもペナルティはない
いいところの7つ目は遅れてもペナルティはないことです。
実際、バスが遅れても会社からはペナルティなどはありません。
バスはお客様の乗り降り、渋滞などで遅れが発生しやすい乗り物です。お客様の立場からするとバスが遅れてくるのは困ることですが、実際バスが遅れてもペナルティなどはありません。お客様から文句を言われることはあるかもしれませんが、会社からは安全運転を心がけていると言われます。もし、遅延の回復運転をすると事故のリスクが高まりますので絶対にしないようにしましょう。
むしろバス停を早く出発することは法律によって禁止されています。
しかし、あからさまに遅延を発生させるのはお客様の迷惑となりますので、あくまでも通常運行を心がけましょう。
いいところ8:事故や苦情がなければ居心地がいい
いいところの8つ目は事故や苦情がなければ居心地がいいことです。
事故は安全運転を徹底すれば可能性については大きく減らすことができます。また、苦情についても真面目に勤務していれば大丈夫です。
また先程も述べたように一人で仕事をするお仕事なので、人間関係の煩わしさもなくのびのび仕事ができます。
事故や苦情がなければ社内でもギスギスすることはありませんし、一人でお仕事ができるので、これレラの条件を満たすともう天職ではないかと思われます。
いいところ9:比較的採用されやすい
いいところの9つ目は比較的採用されやすいことです。
バス業界は常に人手不足の業界であり、全国に募集をかけて人材の確保をしています。
また採用条件に免許の有無、違反歴などに関する条件はありますが、学歴は不問としている会社が多いです。
そのため運転が好きで手に職をつけたいと考えている方は、よほどのことがない限り採用されやすいのでおすすめです。
ハードルが高いと思っている方もいるかもしれませんが、大型二種免許を持っていなくても、会社が取得に向けて支援してくれる制度もあり、未経験の方でも比較的挑戦しやすい業界とも言えるでしょう。
いいところ10:次の転職でも有利
いいところの10つ目は次の転職でも有利な点です。
バス運転手として働くには大型二種免許が必要です。
大型二種免許は運転免許の最高峰の免許とされています。そのため取得し一度でもバスの運転手としてお仕事をしていれば、その実績は業界では重宝されて、転職をする際も同業や車をつかったお仕事では優遇されること間違いありません。
まとめ
今回はバス運転手のいいところについてまとめてみました。
バス運転手はデメリットばかりと思われがちですが、もちろんいいところがたくさんあります。
特に個人的にいいところは一日完結型の仕事であることと、人間関係の煩わしさのなさです。
現在のお仕事でこちらの2つに不満を持っている方はバス運転手への転職を考えてみるのも良いかもしれませんね。
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