バス運転手は未経験からでも挑戦できる職業ですが、
研修が厳しい・クレペリン検査に落ちる人が多い・養成制度の仕組みが分かりにくい
といった不安を感じる人が多い仕事でもあります。
この記事では、
研修内容・養成制度・クレペリン検査・向いている人・合格率
など、バス運転手になりたい人が知るべきポイントを網羅的に解説します。
未経験でもバス運転手になれる？養成制度とは
バス会社の多くは、未経験者向けに「養成制度（費用会社負担）」を設けています。
■ 養成制度の仕組み
- 大型二種免許取得費用を会社が全額負担
- 教習所へ通う間も給与が支給されることが多い
- 免許取得後は社内研修 → 路線デビュー
- 一定期間の勤務を条件に返済免除される
■ 養成制度が向いている人
- 大型車の経験がない人
- 安定した資格を取りたい人
- 生活費を安定させながら資格を取りたい人
バス運転手の研修内容は？厳しいと言われる理由
研修は会社ごとに異なりますが、内容は大きく分けて以下の4つです。
① 座学研修（法令・接客・安全）
- 道路交通法／バス特有の法令
- 接客マナー・案内放送
- 安全運行に関する講義
② 技能研修（実車訓練）
- 車両感覚を掴む
- 車庫入れ・転回
- 路線走行訓練
③ 路線研修（実際のコースを覚える）
地方でも20〜60路線ほどあり、覚えるのが大変と言われます。
④ 同乗研修（先輩と実践乗務）
お客様対応・運賃箱操作・停車位置などを学ぶ最終ステップ。
■ 「厳しい」と言われる理由
- 車両が大きく、車体感覚が慣れるまで大変
- 路線を覚える量が多い
- 研修期間が長い（2〜6ヶ月）
- 接客・安全確認が細かい
クレペリン検査（性格・適性診断）とは？
バス運転手の採用でほぼ必ず行われるのが
「クレペリン検査」または「心理適性検査」です。
■ クレペリン検査で見られる項目
- 注意力
- 集中力の持続
- 性格傾向（怒りっぽさ・安定性）
- ストレス耐性
- 安全運転に向いているか
■ 落ちる人の特徴
- 解答の波が大きすぎる（集中力が不安定）
- スピード重視でミスが多い
- 途中で雑になる
■ 合格するコツ
- 一定のペースで淡々と書く
- 速さより正確さを意識する
- 1分ごとに気持ちをリセットするイメージ
※ クレペリンは「正しい答え」を求める検査ではありません。
未経験者が研修でつまずきやすいポイント
① 車体感覚（左後輪・内輪差）
大型車の最難関。慣れるまで時間がかかる。
② バス停の停車位置
歩道との距離を一定に保つのが難しい。
③ 路線を覚える量が多い
地図アプリ・メモ・同乗研修で補強するのがコツ。
④ 接客業務（放送・案内）
慣れると簡単ですが最初は緊張しやすい部分。
研修を乗り越えるためのコツ
① 分からないことはすぐ質問する
② 同乗中の“安全確認の声出し”は大きめに
③ 路線は“系統ごとに覚える”と格段に楽
④ 学科・技能は「大型二種の癖」を忘れてゼロから学ぶ
大型二種免許教習でついたクセが逆に邪魔になることもある。
バス運転手に向いている性格
- 落ち着いている
- 安全第一で仕事ができる
- 人と話すのが苦手ではない
- コツコツ覚える努力ができる
- 体調管理ができる
まとめ：バス運転手は研修が大変だが“未経験でも必ず慣れる仕事”
バス運転手の研修は厳しいと言われますが、
ほとんどの人が未経験からスタートしています。
- 養成制度で大型二種が無料で取れる
- 研修は座学 → 技能 → 路線 → 同乗の順
- クレペリンは「一定のペース」で書けば十分合格
- 路線や安全確認は慣れると自然と身に付く
研修をしっかり乗り越えれば、
長く安定して働ける“手に職”の仕事です。
コメント