タクシー運転手は常に「事故のリスク」と隣り合わせの仕事です。

物損事故、歩行者との接触、車内トラブル、不審な料金トラブルなど、
普通の運転では経験しない場面が日常的に起こります。

この記事では、タクシー運転手として働くうえで必ず知っておきたい、
事故対応・防止策・トラブル対処法をすべて統合して詳しく解説します。

タクシー運転手に多い事故の種類と特徴

タクシーが遭遇しやすい事故は、一般ドライバーと少し異なります。

① 接触事故(最も多い)

狭い路地や送迎場所での「低速接触」が最も多い事故です。

特に新人は以下の場面で起こしやすいです。

  • 後退時の巻き込み
  • 縦列駐車のはみ出し車両に接触
  • 右左折時の歩行者や自転車の見落とし

② 物損事故(建物・ガードレール)

コンビニの駐車場柱、商店街のミラー、ガードレールなどにぶつけやすいのも特徴。

③ 歩行者・自転車との接触

歩行者の急な飛び出しや自転車の信号無視は、タクシーには頻繁に起こります。

④ 車内トラブル(嘔吐・暴言・料金トラブル)

金曜夜・繁華街エリアでは特に発生率が高いです。

事故を起こしたときの正しい対応

タクシーの事故対応は、一般ドライバーとはルールが異なります。

① まずは安全確保

二次事故を防ぐため、車を安全な場所へ移動。

② 会社へ連絡(もっとも重要)

タクシーはまず会社に連絡するのが鉄則です。

運行管理者が指示を出し、保険会社への連絡も代行します。

③ 相手と連絡先を交換

小さな接触でも必ず連絡先を交換します。

④ 警察へ連絡

物損事故でも必ず警察を呼ぶ必要があります。

⑤ 事故報告書を記入

会社独自の事故書類に記入します。

■ 事故後にやってはいけないこと

  • 示談で済ませようとする
  • 「会社にバレるとまずい」と黙って帰庫する
  • 「たいしたことない」と軽視する

タクシー会社は事故時のサポート体制が整っているため、抱え込む必要はありません。

事故防止のコツ|新人がやりがちなミスを減らす方法

① 後退時は必ず停車→ドアミラー→目視→ゆっくり

タクシー事故の半数以上はバック時に起きています。

② 右左折時は「歩道停止」して確認

歩行者・自転車の見落としが激減します。

③ 狭い道は“無理に進まない”

タクシー初心者がやりがちな事故の典型。

一度バックして広い道に回るだけで事故リスクはゼロに。

④ 乗客の案内に頼りすぎない

「ここでいいよ」で停めた結果、接触や横断歩行者との接触が発生します。

⑤ 夕方の自転車は特に危険

日没・無灯火・逆走などが重なり、事故率が跳ね上がります。

タクシー運転手の運転が「悪い」「マナー最悪」と言われる理由

ネットでは、タクシー運転手の運転が悪いと叩かれることがありますが、
実際には「悪意」で運転しているわけではありません。

① 常に時間と道路状況を気にしている

急いでいるように見えることがある。

② 乗客の急な要求に応える必要がある

急停止や急な車線変更が増えやすい。

③ 駐停車が多い仕事

一般ドライバーより「停まる・出る」回数が圧倒的に多い。

■ ただし“安全運転が評価される”時代に変わっている

最近はドラレコ・GPS・研修が充実し
昔ほど荒い運転をするドライバーは激減しています。

料金トラブル・不審な請求への対処法

お客さんからの「料金がおかしい」「高すぎる」というトラブルはよくあります。

① 道を間違えた場合

会社の規定に従い、乗務員が料金を調整することが多い。

② 乗客の誤解によるトラブル

メーターの仕組みを説明するだけで解決することが多い。

③ 不審な高額請求(遠回りなど)を疑われた場合

ドライブレコーダーの記録でほぼ解決します。

④ お客さんが料金を払わない場合

会社に報告 → 警察同行 → 乗り逃げ扱い
個人が損失を負担することはありません。

車内トラブルへの対処法

① 暴言・酔客

無理に対応しない。会社に連絡して指示を待つ。

② 嘔吐対策

クリーニング代は会社や保険で対応可能。

③ 忘れ物

法律で「営業所へ届ける義務」がある。

まとめ:事故・トラブルは“仕組み”で防げる

タクシー運転手の事故やトラブルは、
ほとんどが「狭い道」「右左折」「後退」「夜間」に集中します。

逆にいえば、ここさえ気をつければ事故は大幅に減り、
トラブルのほとんどは会社のサポートで解決できます。

タクシーは決して危険なだけの仕事ではなく、
正しい知識で働けば安心して続けられる職業です。