タクシー運転手の仕事に興味がありますか?
毎日新しい人々と出会い、街中を自由に駆け巡るこの仕事は、あなたのライフスタイルを一変させる可能性があります。固定されたオフィスや時間に縛られることなく、自分のペースで働けるのが魅力です。さらに、運転技術や接客スキルを磨くことで、やりがいと達成感を感じられるでしょう。
しかし、タクシー運転手についてはどんな仕事なのかあまり知られていないようです。
この記事では、タクシー運転手の仕事とはどんな仕事か、どんな種類があるのかについてまとめてみました。
タクシー運転手の仕事はどんな仕事?
タクシー運転手の仕事は簡単に言うと「お金をもらってお客さんを目的地まで送り届ける仕事」です。
タクシー運転手がお客さんを送るルートで大事なのは、「なるべく安く」「時間が早いルート」を選ぶことです。もしくはお客さんに指示されたルートを走ります。路線バスと違い、ルートは決まっておらず、時と場合によってルートと料金が決まります。
タクシー運転手の仕事の種類は?
タクシー運転手の仕事の種類について主なものをまとめてみました。
主な仕事の種類は次の通りです。
- 一般タクシー
- ハイヤー
- 介護タクシー
- 陣痛タクシー
一般タクシー
一般タクシーの仕事は、乗客を安全かつ迅速に目的地まで運ぶことを主な任務としていま
す。流し営業、駅などで待機、アプリによる配車などでお客さんを見つけて運行をしています。
勤務形態は、昼日勤、夜日勤、隔日勤務の3つに分かれ、それぞれのシフトに応じて運行します。
昼日勤:朝から夕方までの勤務で、主に通勤や通学、買い物など日中の移動をサポートします。規則正しい生活リズムが保てるため、女性にも人気があります。
夜日勤:夕方から深夜までの勤務で、夜間の需要が高いです。深夜料金が適用されるため、効率よく稼ぐことができますが、酔った乗客を対応することもあります。
隔日勤務:1日勤務した後に1日休む勤務スタイルで、長時間労働が伴いますが、連続した休息時間が取れるのが特徴です。
収入面については地域によって異なり、都市部では比較的高収入が期待できます。全国平均では約360万円ですが、東京では約480万円、大阪では約412万円となっています。
しかし、労働時間が厳しく規制される「2024年問題」、新しい運転手の増加などにより収入の減少も懸念されています。
一般タクシーの仕事は、多様な勤務形態と求められるスキルがあり、また労働環境の改善が進められている一方で、変化の多い職業です。
ハイヤー
ハイヤーの仕事は、主に企業役員やVIPを対象とした送迎サービスを提供することを目的としています。基本的に完全予約制で運行され、黒塗りの高級車を使用して、お客様を快適かつ安全に目的地まで運びます。ハイヤー運転手は、単なる運転手以上の役割を担い、高い接客スキルとビジネスマナーを要求されます。
ハイヤー運転手になるためには、通常、第二種普通免許が必要です。この資格は、営利目的で人を運ぶためのもので、取得には第一種普通免許を取得してから3年以上が必要です 。企業によっては、資格取得のサポートを提供しているところもあります 。
仕事の内容としては、お客様の予定に合わせて運行するため、早朝や深夜の勤務もあり得ます。待機時間が長くなることも多く、その間に車両のメンテナンスや清掃を行います。また、外国人のお客様に対応するために、英語を含む語学力が求められる場合もあります。給与については、タクシー運転手と比べて高めで、平均して年間500万円程度と言われています。経験やスキルによっては更に高い収入が見込める場合もありますこのように、ハイヤー運転手は高い接客スキルと運転技術を兼ね備えたプロフェッショナルとして、企業役員やVIPのお客様に対して質の高いサービスを提供する重要な役割を担っています。
介護タクシー
介護タクシーは、要介護者や体が不自由な方々を対象にした特別なタクシーサービスです。主に、通院やリハビリ施設への移動など、日常生活での移動が困難な方々のために設計されています。このサービスは、乗降の際の介助を含み、車椅子やストレッチャーなどの福祉機器を備えた車両が使用されます。
介護タクシーの料金体系は、通常のタクシー料金に加えて、介助サービス費用や福祉機器レンタル費用が含まれます。例えば、乗降介助料は500円から1,500円、外出先での付き添い介助は30分で1,000円から2,000円程度です。また、車椅子やリクライニング車椅子のレンタル費用も別途かかります。
介護タクシーの利用には、介護保険が適用される場合がありますが、その適用範囲は病院への通院やリハビリ施設への移動など特定の目的に限られます。レジャーや親戚宅への訪問など、介護保険が適用されない目的での利用も可能ですが、その場合は全額自費となります。
介護タクシーの運転手は、介護関連の資格を持つことが多く、利用者に対する高い介助スキルが求められます。これにより、移動中の安全性と快適さが確保されます。多くの介護タクシー事業者は、利用者のニーズに応じて、院内介助や買い物の付き添いなどのサービスも提供しています。
このように、介護タクシーは、高齢者や障害を持つ方々の生活をサポートする重要な役割を果たしており、安心して移動できる環境を提供しています。
陣痛タクシー
陣痛タクシーとは、妊婦が陣痛を感じた際に迅速かつ安全に病院へ移送するための特別なタクシーサービスです。このサービスは、通常のタクシーとは異なり、妊婦専用に提供されるもので、事前に登録しておくことが一般的です。登録することで、陣痛が始まった際に迅速に対応できるようになります。
陣痛タクシーの料金体系は、基本的に通常のタクシー料金と同じですが、深夜や早朝などの時間帯には追加料金が発生する場合があります。また、事前予約を行うことで、陣痛時に優先的に配車される仕組みもあります。
利用方法としては、事前にタクシー会社に登録し、陣痛が始まった際に電話で配車を依頼します。多くのタクシー会社では、妊婦の移送に慣れたドライバーが対応し、必要に応じて荷物の運搬や玄関先までの迎えなどのサポートも提供しています。
ただし、陣痛タクシーが必ずしもすぐに来るわけではない点に注意が必要です。特に、タクシー需要が高い時間帯や天候不良時には、配車が難しい場合もあります。そのため、配車アプリを併用するなどの対策を講じることが推奨されます。
総じて、陣痛タクシーは妊婦にとって安心できる移送手段ですが、事前の準備と複数の選択肢を持つことが重要です。
タクシー運転手のその他の仕事は?
タクシー運転手の運転以外の仕事は何があるのかまとめてみました。
運転以外の仕事は次の通りです。
- 運行前点検
- 納金
- 洗車・掃除
運行前点検
運行前点検とは、車両トラブルや事故を防止することを目的として行われるもので、運行前には必ず行わなければいけません。
内容としては次のようになっています。
- 車両点検:ブレーキ、タイヤ、ライト、ワイパー、オイルレベルなどの基本的な車両コンディションのチェック。
- 車内点検:シートベルトの状態、メーターの動作確認、乗車前の清掃と消毒。
- 書類確認:車検証、運転免許証、業務日誌など必要な書類の確認。
日常点検をしっかり行い、トラブルや事故を防止することでタクシー業界全体の信頼性が向上し、乗客の安心感も高まります。
納金
納金は、売上を機械もしくは担当者に納める仕事です。
会社によって異なりますが、現金での売上と、クレジットカード、アプリ決済などの未収金に分けます。
売上は会社の利益であり、自分の給料にもなりますので間違いのないように電卓などを使って正確に計算し納金しましょう。
洗車・掃除
洗車・掃除は車をきれいにすることです。
タクシーはお客さんに乗ってもらうので社内は常に清潔に保つことが大切です。また、車を他の乗務員の方と共有している場合も相方が気持ちよく利用できるように洗車や掃除をこまめにします。
洗車であればガソリンスタンドの洗車機を利用したり、街中にあるタクシー専用の洗い屋さんに依頼するなどができます。
また、車内の白いシーツを替える、掃除機でゴミを吸う、窓を拭く、消臭スプレーをするなどすればよりキレイになり、お客さんも快適にタクシーを利用することができるようになります。
まとめ
今回はタクシー運転手の仕事についてまとめてみました。
街で見かける一般タクシーだけでなくハイヤーなどのお仕事もありました。
また、運転するだけが仕事ではなく、他の仕事もあります。しかし、運転以外の仕事はそこまで量も多くはないので負担はないですね。
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